📘 英語で独り言が続かない?ネタに迷ったときの練習法
以前の記事で、「日本にいながら英語を上達させるには、頭の中のひとりごとを英語にしてみるといい」という話をしました。
心の中で自分と会話するように、ちょっとしたことを英語でつぶやいてみる。誰にも聞かれないから恥ずかしくないし、自分の生活に合わせた語彙が身につく、というおすすめの練習法です。
でも実際にやってみようとすると、こんなふうに思うかもしれません。
「で、何を言えばいいの?」
「いざやろうと思ったら、考えが浮かばない…」
私も、最初の頃はまさにこの状態でした。
🧠 独り言英語が続かない理由
頭の中で英語で考えようとしても、
- 「I’m hungry…」
- 「So sleepy…」
くらいしか出てこなくて、すぐにネタ切れ。
それ以上のことを言おうとしても、「言いたいけど英語で言えない」が多すぎて、途中で諦めてしまう。
そして、なんだか自分の英語力のなさに落ち込んでしまう…。
そんなことの繰り返しでした。
だから今回は、「独り言英語、でも何を言えばいいかわからない」ときの対処法について、私なりに考えていることを書いてみようと思います。
💡 行動を実況することでネタ切れを防ぐ
私が実践しているのは、自分の「今やっていること」をそのまま英語で実況する方法。
これなら、考える内容に困らないんです。なぜなら、毎日必ずやっていることだから。
たとえば、歯を磨くとき。
日本語にすると、こんな感じになりますよね。
- 洗面所に行く
- 歯ブラシを取る
- 歯磨き粉を歯ブラシにつける
- 歯を磨く
- うがいをする
これを英語にするとどうなるでしょうか?
🪥 歯磨きを英語で実況してみる
以下は、私が実際に練習してみた例です。
I'm going to the sink. I pick up my toothbrush. I put some toothpaste on it. I brush my teeth. I rinse my mouth.
⇒ 洗面所に行く。
⇒ 歯ブラシを取る。
⇒ 歯磨き粉をつける。
⇒ 歯を磨く。
⇒ 口をゆすぐ。
どうでしょうか?
めちゃくちゃシンプルですが、こういう動作のひとつひとつって、案外英語で言えないことが多いんです。
特に「ゆすぐ」「取る」「つける」など、動詞のバリエーションが増えると一気に難しく感じます。
でも逆に言えば、こういう動作表現が言えるようになると、自分の生活全体を英語で語れるようになるということなんですよね。
🔁 繰り返すことで自然と覚えられる
歯磨きって、毎日しますよね?
ということは、この英語ひとりごとも、毎日使えるネタになるということです。
「put on toothpaste」なんて、最初はなかなか出てこない表現かもしれません。
でも、毎日毎日同じことを考えたり調べたりしているうちに、自然と定着していくんです。
これは他の行動でも同じです。
- 朝ごはんを作る
- 洗濯物をたたむ
- ゴミを出す
- 鏡で髪を整える
- スマホを充電する
こういった“自分の生活”に密着した動作は、何度も繰り返すからこそ覚えやすい。
しかも、「自分にとって必要な英語表現」なので、覚えたあとも忘れにくいのです。
🗣️ 英語初心者は“1文だけ”でもOK!
ここで声を大にして言いたいのは、
最初から5文も10文も言おうとしなくて大丈夫ということです。
たとえば、こんな感じで始めてみてください。
- 「I brush my teeth.(歯を磨く)」
- 「I leave the house.(家を出る)」
- 「I change my clothes.(着替える)」
この3文だけでも、すでに“英語で生活を語っている”ことになります。
1日1文でもOK。1週間で7文です。
1ヶ月で30文、1年続けたら…と考えると、ちょっとわくわくしませんか?
📱 言えなかったら、調べてもOK<
「英語で考える練習は、辞書を使っちゃいけない」なんてルールはありません。
むしろ、言えなかったことを調べる時間こそが、最高の学びのチャンスです。
スマホのメモアプリに「言えなかったひとりごとリスト」を作っておいて、あとで調べてまとめるのもおすすめです。
そして次の日、もう一度そのひとりごとを英語で言ってみる。
1回で覚えられなくても大丈夫です。
なぜなら、それは「また同じ状況が必ず来ること」だから。
明日も、来週も、歯は磨くし、家は出るし、着替えはする。
何度も出会うからこそ、言えるようになる。それが“生活と英語をつなげる”ということなのだと思います。
🧠 独り言英語は“自分の言葉”を育てる時間
最後に、少しだけ気持ちの話を。
ひとりごと英語って、最初はほんとうに不安です。
「こんなことで上達するの?」とか、「これ、合ってるのかな…」とか、疑問だらけ。
でも、自分で考えて、自分で調べて、自分の口で言ってみる――
この積み重ねこそが、英語を“自分の言葉”にしていく過程なんだなと感じています。
間違えてもいい。途中で詰まってもいい。
誰かに見せるものじゃないからこそ、自分のペースで続けていける。
ひとりで英語をつぶやく時間は、「新しい言語を通して、もう一人の自分を育てている」ような感覚すらあります。
🚪 まずは今日、ひとつだけ言ってみよう
独り言英語、何を言えばいいのかわからない――
そんなときこそ、自分の行動に目を向けてみてください。
- 歯を磨く
- 手を洗う
- ドアを開ける
今日のあなたの1文が、明日のあなたの“話せる英語”に変わっていくはずです。
さあ、まずは今この瞬間から――
何をしているか、英語で言ってみませんか?