📘 英語らしい言い回しって何?ネイティブっぽさを感じる瞬間
英語を勉強していると、「なんだか英語っぽいな」と思うフレーズに出会うことがありますよね。
でも「英語らしい」って、具体的にどういうことなのでしょうか?
今回は、直訳が難しい英語の表現や、日本語にはないニュアンスを持つ言い回しを例に挙げながら、“英語らしさ”を感じる瞬間をいくつかご紹介していきます。
🧩 日本語に訳しにくい英語フレーズの魅力
たとえば “That makes sense.” というフレーズ。
日本語にすると「納得です」「なるほど」などが近いですが、直訳すると「それは意味を作る」…ちょっと不思議ですよね。
このように、英語でしかしっくりこない言い回しに出会ったとき、「うわ、英語っぽい!」と感じることがあります。
直訳できない=英語らしい、というわけではありませんが、英語ならではの感覚が詰まっているのは確かです。
🧠 文法的に正しくても、どこか不自然?
学習初期によくあるのが、文法的には合っているのにネイティブには不自然に聞こえる表現です。
たとえば中学英語で覚えた I’m very fine, thank you. は、正しいはずなのに「ロボットみたい」と言われることも。
ネイティブなら以下のように返す方が自然です:
- I’m good.
- Not bad.
- I’m doing great.
こういった自然な返しを知ることで、「英語らしい言い回し」の感覚が育っていきます。
🗣️ 「誰が何をどうしたか」をはっきり言う英語
日本語では主語を省略して話すことが多いですが、英語では主語と動詞が明確に必要です。
たとえば:
昨日会った人、よかったよ〜。
→ The person I met yesterday seemed really nice.
この「主語を明示する」「論理的に説明する」感覚も、英語らしさの一つです。
逆に言えば、日本語をそのまま英訳しようとすると、情報が足りなくて詰まることがあります。
🚫 翻訳で失敗しやすい表現たち
学習中によくあるのが「辞書通りに訳したのに、伝わらない」パターンです。
例1:I have tension.
→ 「緊張しています」と言いたいときに使いがちですが、
実際は I’m nervous. が自然です。
例2:He can’t read the air.
→ 「空気が読めない」を英語にしたつもりでも、意味が通じません。
正しくは He’s not good at reading the room. のように言い換える必要があります。
このようなズレを理解していくことが、「英語らしい」表現を身につける第一歩です。
🎬 映画やドラマで“英語らしさ”を感じる
自然な英語表現は、ドラマや映画にたくさん詰まっています。
たとえば:
- You’ve got to be kidding me!
- I’m not buying it.
- That’s the last thing I need.
こうしたセリフは、文法だけではなく音・感情・文脈と一緒に覚えると印象に残りやすくなります。
私が印象的だったのは、映画『プラダを着た悪魔』の「That’s all.」という一言。
上司ミランダのセリフですが、その短さにこめられた意味の強さがとても英語らしいと感じました。
🌱 自分だけの“英語らしさ”を育てよう
「英語らしい言い回し」に正解はありません。
アメリカ英語、イギリス英語、フォーマル表現やスラングなど、たくさんのスタイルがあります。
その中から「これ好きだな」「この表現しっくりくるな」という感覚を大切にしながら、自分なりの“英語らしさ”を育てていけるといいですね。
📝 まとめ
英語らしい言い回しとは、単なる「ネイティブっぽいフレーズ」ではなく、英語の文化や思考がにじみ出ている表現だと思います。
それは教科書だけではなかなか身につかず、日々の学習や会話の中で少しずつ感覚として染み込んでいくものです。
これからも、「この英語、なんかいいな」と思える瞬間を楽しみながら、表現の幅を広げていきましょう!