📝 はじめに:英語で本を読むって、敷居が高い?
英語学習がある程度進んでくると、「そろそろ洋書を読んでみたいな」と思う人も多いのではないでしょうか。私自身、TOEICで800点台をとった頃、「リーディング力をもっと伸ばしたい」と思い、英語の本を手に取るようになりました。
でも、最初の頃はこんなふうに思っていました。
「単語が難しくて読めない…」
「文構造が複雑で、内容が頭に入ってこない…」
「読み切れる自信がない…」
そんな不安を抱えつつも、試行錯誤しながら読み続けた結果、少しずつ「英語のまま読む感覚」に慣れてきました。今回はその体験をもとに、TOEIC800点レベルでも読めた洋書3冊と、私なりの洋書の読み方のコツをご紹介します。
📖 洋書を読むときのマイルール
1. わからない単語があっても調べすぎない
正直に言うと、知らない単語は毎ページたくさん出てきます。でも、いちいち全部を調べていたらキリがないし、読み進めるのが遅くなってしまいます。
私は「どうしても意味がわからないと困る」「この単語の意味が気になる!」という場合だけ、辞書やインターネットで調べるようにしています。そうでない場合は、文脈からなんとなく推測する、もしくは読み飛ばす勇気も大事です。
2. わからない文は翻訳ソフトに頼ってもいい
「英語学習者だから、全部英語で読まないといけない」と思い込んでいた時期もありました。でも、大事なのは楽しく読書を続けること。
意味がまったく取れない文に出会ったら、いさぎよく翻訳ソフトを使ってしまいます。DeepLなどのツールを使えば、自然な日本語訳で意味をつかむことができるので、スムーズに次のページに進めます。
複雑な文法も日本語訳を見ることで理解できるようになることがあるので、勉強にもなります。
📚 TOEIC800点で読めた洋書リスト
1. The Comfort Book(Matt Haig)
- ジャンル:エッセイ / 自己啓発
- おすすめポイント:短いチャプター・やさしい文体
この本は、英語多読初心者にぜひおすすめしたい一冊です。1チャプターがとても短く、長くても1ページ程度。1日1トピックのように少しずつ読み進めるのにぴったりです。
内容は人生や心の持ち方について優しく語っており、難解な表現は少なめ。Matt Haigの語り口がとてもあたたかく、英語のリズムを感じながら癒される読書ができます。
2. Lion: A Long Way Home(Saroo Brierley)
- ジャンル:ノンフィクション / 自伝
- おすすめポイント:実話ベースでストーリーに引き込まれる
この本は、インド出身の少年が迷子になり、数十年後にGoogle Earthを使って実の家族を探し出す、という実話です。映画『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』の原作でもあります。
正直に言うと、語彙レベルは少し高め。でも私は映画を先に観ていたため、ストーリーが頭に入っていて助かりました。「先に映像作品でざっくりストーリーを把握しておく」という方法もおすすめです。
3. Wonder(R. J. Palacio)
- ジャンル:小説 / 児童書
- おすすめポイント:シンプルな英語・心を打つ内容
顔に障がいのある少年の視点で描かれる物語です。英語は子どもにもわかりやすい表現が多く、洋書を読むのが初めての人にもとても読みやすいです。
さらに、周囲の人たちの視点からも物語が描かれるため、同じ出来事を違う立場で読み取る練習にもなります。感情移入しながら読むことで、自然と英語表現が記憶に残ります。
🌍 洋書を読むと見えてくる世界
洋書を読むことは、単なる英語の勉強を超えた体験です。
- 作者の考え方に触れる
- 異なる文化背景を感じる
- 日本語では出会わない表現や価値観を知る
これらはすべて、英語という「ことば」を通して得られる気づきです。もちろん、知らない単語や難しい表現に戸惑うこともありますが、「全部を完璧に理解しようとしない」ことが継続のコツ。
英語力の向上だけでなく、世界を広げる一歩として、洋書を読む時間はとても価値あるものだと実感しています。
✅ まとめ
英語多読を始めたいけど不安な方へ、最後にお伝えしたいことがあります。
- TOEIC800点あれば、辞書なしでも読める洋書はあります
- わからない部分があっても、気にしすぎないことが大切
- 調べすぎない・完璧を目指さない、が継続のコツ
今回ご紹介した3冊は、実際に私が読んで「読めた」「続けられた」「楽しかった」と感じた本ばかりです。自分に合った一冊を見つけて、英語多読をぜひ楽しんでみてください。