どこの地域の英語を学べばいいのか?アメリカ英語?イギリス英語?

英語学習コラム
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英語を学んでいると、ときどきぶつかるのが「どの地域の英語を学べばいいの?」という問題。
英語ってひとつの言語のようでいて、実はものすごく多様です。

アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語、シンガポール英語…。
それぞれに発音の特徴があり、語彙や表現が異なることも多々あります。

英語学習を始めたばかりのころは、そんなこと意識していなかったのに、
少し慣れてくると「あれ?この単語ってアメリカ英語じゃないの?」と気になったり、
「このアクセント、聞いたことない…」と戸惑ったりするようになります。


同じ英語でも単語や意味がちがう

たとえばこんな例があります。

  • トイレを表す言葉
    • アメリカ英語:restroom, bathroom
    • イギリス英語:loo, toilet
  • ズボン
    • アメリカ英語:pants
    • イギリス英語:trousers
      ※ちなみに pants はイギリス英語では「下着」の意味になります!
  • ガソリンスタンド
    • アメリカ英語:gas station
    • イギリス英語:petrol station
  • 映画
    • アメリカ英語:movie
    • イギリス英語:film

こういう例を見ていると、「えっ、こんなに違うの?」と驚くこともあります。


「どれが正解なの?」という不安

英語を勉強していると、「どれを覚えればいいの?」「どっちを使えばいいの?」という不安が出てきます。
私も、「英語の参考書では bathroom って書いてあるけど、ドラマでは loo って言ってた…」みたいに、混乱したことがあります。

日本にいると、いろんな情報源から英語が入ってくるので、
それがアメリカ英語なのかイギリス英語なのか、わからないことも多いですよね。

YouTubeの英語講師はアメリカ人、
洋画はイギリス映画、
英語教材はアメリカ英語準拠、
でも英検のリスニングではいろんなアクセントが混ざってる…。

気がつくと、自分の中にごちゃ混ぜの英語ができあがっていたりします。


それでも、あまり気にしなくていいと思う

でも私は、地域ごとの違いを気にしすぎなくてもいいと思っています。
もちろん、「これはアメリカ英語」「これはイギリス英語」と知識として知っておくのはとても有益です。

たとえば、「flat はイギリス英語でアパートのことを指す」「holiday はイギリス英語で vacation のこと」など、
それぞれのバリエーションを知っていると、いろんな国の英語に出会ったときに「これはあの国の表現だ」と気づけて面白いです。

でも、その違いに神経質になりすぎると、話せなくなってしまうのも事実。

「これ、アメリカ英語かな?イギリス英語かな?間違えたら変に思われるかな?」
そんなふうに迷って言葉が出なくなるくらいなら、まずは言ってみることのほうが大事なんじゃないかなと思っています。


地域の英語を学ぶなら、やっぱりその土地に行くのが一番

正直なところ、その地域の英語をしっかり身につけたいなら、現地に行って学ぶのが一番確実です。
実際にその土地で暮らして、学校や職場で人と関わる中でこそ、
その地域ならではの言い回しやスラング、イントネーションが自然に染みついてくると思います。

でも、多くの人にとってそれは簡単なことではありません。
旅行に行くことすら難しい時期もあるし、そもそも海外で長期間暮らすのはハードルが高い。

日本にいながら英語を学ぶ場合、英語の“純度”や“地域性”を完全に区別するのは難しいです。
アクセントはなんとなくわかっても、「この単語ってアメリカで通じるのかな?」といった細かいニュアンスまでは見抜けないことも多いですよね。


ミックスされても、それは「私の英語」でもいい

だから私は、多少アメリカ英語とイギリス英語が混ざっていても、それはそれでいいと思っています。
ネイティブじゃないのだから、多少混ざっていても伝わればOK。

たとえば、

  • 発音はアメリカ寄りだけど、たまにイギリスの単語を使ってしまう
  • スペルはアメリカ式(color)なのに、言い回しはイギリス寄り(at the weekend)
  • 動詞の使い方がオーストラリア英語の影響を受けていたりする

…そんな“ちょっと変な英語”でも、その人が積み重ねてきた学習の証でもあると思うんです。

むしろ私は、「日本育ちで、教材もYouTubeもドラマもいろいろ混ざってて、でもがんばって英語を話してる」
そんな人の英語って、すごく誇らしいし、素敵だと思っています。


「知っておく」ことと「気にしすぎない」ことのバランス

英語の地域差については、知識として頭に入れておくのはとても大切。
「この言い回し、イギリスだと失礼に聞こえるんだな」とか、「この表現はアメリカ特有なんだな」といった情報が、トラブル回避につながることもあります。

でも、「混ざったらダメ」と思い込んでしまうと、逆に英語が自由に使えなくなる。

大切なのは、「知識として持っておくけど、気にしすぎない」。
英語を使う場面で、柔軟に対応できる力の方がよっぽど大事だと思っています。


おわりに:英語は“どこの英語か”より、“伝える気持ち”が先

アメリカ英語か、イギリス英語か。
どちらが正しいとか、どちらを学ぶべきか、というよりも――

今の自分にとって、どんな英語が使いやすいか?
どんな英語が楽しく感じられるか?

それを軸にして学ぶほうが、英語はきっと長く続けられるし、
話したいときに自然と口から出てくる“自分の言葉”になっていくんだと思います。

完璧なアメリカ英語でも、正統なイギリス英語でもない。
でも、私が学んできた英語。
それでいい。むしろそれがいい。

そう思えたら、英語学習ってもっと楽しくなる気がしています🌿

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