📘 英単語が覚えられない原因と“イメージで覚える”学習法のすすめ
英単語を覚えるのって、なかなか大変ですよね。
語彙力を増やしたいと思って単語帳を買ってみたけれど、数ページで挫折…。
テスト前だけはがんばるけれど、すぐに忘れてしまう。
そんな経験、きっと誰しも一度はあるのではないでしょうか。
私も、英語学習を始めたころは「単語の覚え方」が大きな悩みのひとつでした。
英語の意味を日本語に訳して、ただ機械的に丸暗記する。
でも、試験が終わるともう頭からすっぽり抜けてしまっている。
そんな時に出会ったのが、「イメージで覚える」という方法です。
今回はその体験を交えながら、英単語と“イメージ”の関係について考えてみたいと思います。
🔤 英単語を日本語訳だけで覚える方法の限界とは?
英単語を覚えるとき、最もよくある方法は「英語=日本語」のペアで覚える方法です。
たとえばこんな感じ:
- swim = 泳ぐ
- apple = りんご
- book = 本
- eat = 食べる
これはとてもシンプルで、はじめの頃は有効な覚え方です。
特に、TOEICや英検などの試験対策をしているときは、この1対1の対訳が便利です。
でも、使える英語を身につけたいと思ったとき、ふと気づきます。
「この単語、意味は覚えてるけど、なんか使えない…」
「文の中で見たらピンとこなかった…」
そんなモヤモヤに出会うことがあるのです。
🧠 英単語は“体験”とセットで覚えると忘れにくい!
そこで私がたどりついたのが、「イメージといっしょに覚える」という方法でした。
たとえば、swim(泳ぐ)という単語。
この単語を見たときに、
- プールに入ってバシャバシャと泳いでいる自分
- 海で波にのまれそうになりながら必死で泳ぐ子ども
- 友達と水着で遊んでいる夏の思い出
…そんな映像や感覚を思い浮かべながら「swim」と発音してみる。
すると、「泳ぐ」という日本語訳以上に、“泳ぐという行動そのもの”が頭に焼きついてくるんです。
この方法、特に動詞や具体的な名詞にとても効果的です。
🍎 名詞をイメージで覚える具体例3選【初心者にも効果的】
たとえばこんな単語たちも:
- apple(りんご)
→ 真っ赤なリンゴを手に持って、シャリッと噛む感覚。ちょっと酸っぱい匂い。 - book(本)
→ 厚いハードカバーを開いて、パラパラとめくるページの音。紙の匂い。 - dog(犬)
→ 公園でじゃれついてくる元気な柴犬の動き。ふわふわの毛。
こうして、五感と結びつけることで、単語が「記号」ではなく「体験」になるのです。
😕 抽象的な英単語のイメージ記憶法|感情で覚えるコツ
もちろん、すべての単語がイメージしやすいわけではありません。
たとえば、apparently(どうやら〜らしい)という単語。
これは抽象的で、「目で見て分かるもの」ではありません。
そんなときはどうすればいいか。
私は、その単語を使う“自分の態度や気持ち”をイメージするようにしています。
🎭 apparentlyのニュアンスをイメージで掴む例文解説
たとえば、友達に「ケン、昨日告白したらしいよ」と言われて、
“Apparently, Ken confessed to her yesterday.”
と言い返すとき。
ちょっとした驚きと、少しあいまいな不確かさ。
「へぇ〜、そうなんだ?(本当かな?)」みたいな心のトーンを思い浮かべる。
「なるほどね、へぇ〜」というニュアンスを込めながら “Apparently.” と言ってみる。
そうすると、言葉の雰囲気ごと覚えることができるんです。
🧠 英単語を“感情辞書”で覚えると記憶に残りやすい理由
イメージを使って単語を覚えると、頭の中に「絵辞書」や「感情辞書」が増えていくような感覚になります。
- run → 足音、呼吸、風、地面をける感触
- tired → まぶたの重さ、ため息、だるい肩
- delicious → 目を見開いてうなずく顔、口の中に広がる味
こうやって、単語のとなりに「感情」や「動き」や「雰囲気」を置いて覚えると、忘れにくいんです。
むしろ、英語を聞いたときに「意味がスッと入ってくる」ようになります。
✍️ イメージで英単語を覚える具体的な実践方法3つ
では、実際にどうやって取り入れればよいのでしょうか?
おすすめの方法をいくつかご紹介します。
1. 英単語カードに「絵や状況メモ」を添える
単語カードの裏に、日本語訳だけでなく、簡単な状況メモや絵を描いてみましょう。
たとえば:
- “run” → 「運動会で全力疾走してる時」
- “rain” → 「傘なしで歩いてビショ濡れの自分」
- “whisper” → 「夜、友達とこっそり話すときの声」
頭の中で思い浮かべたシーンを、短くメモするだけでも効果があります。
2. 映像付きの英語動画を活用する
YouTubeなどで、英語と映像が同時にあるコンテンツを使ってみましょう。
ネイティブの話すシチュエーションが見えると、単語が自然と映像と結びついてきます。
「赤ちゃんが“cup”って言いながらコップを持つ動画」などは、まさに最高のイメージ学習。
3. 自分でミニシナリオを作る
ちょっと上級になりますが、単語を使って**1〜2文の“自分用ドラマ”**を作るのもおすすめです。
例:
- “embarrassed”
→ I spilled coffee on my shirt during the meeting. I was so embarrassed. - “excited”
→ I got a message from my crush. I was so excited I couldn’t sleep.
意味だけでなく、その場面、その気持ちを「感じて」覚えることができます。
🧩 英単語は覚えるより“感じる”ほうが効果的な理由
英単語を覚えるとき、どうしても「覚えなきゃ」というプレッシャーがついてきます。
でも、単語は感じるものだと思ってみてください。
swim を見て、体が水をかく感覚がよみがえる。
apparently を聞いて、「あ〜、それっぽいけど本当かはわかんないよね」って顔をする。
delicious を言うとき、自然に笑顔になる。
そんなふうに、感覚と言葉がつながっていく感覚があると、
英語はもっと楽しくて、生きた言葉になっていくと思います。
覚えることに疲れたら、ちょっとだけ目を閉じて、
単語のとなりに、自分なりのイメージをそっと添えてみてください🌿