英語を話すのが怖いと感じたら読む記事 | 英語を話すとき文法が気になるあなたへ。

英語学習コラム
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英語を話すとき、「この文法、合ってるのかな……」と気になって、言葉に詰まってしまったことはありませんか?
文法を間違えるのが恥ずかしい、伝わらなかったらどうしよう。そう思うあまり、口をつぐんでしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。

英語は、正確さがすべてではありません。
もちろん、試験やビジネスなどフォーマルな場では正確な文法が求められることもありますが、日常のコミュニケーションでは「伝えること」「やりとりすること」がなにより大切です。

このコラムでは、英語を話すときに文法が気になってスラスラ話せない……という悩みを抱える方に向けて、少し気が楽になるような視点や考え方をご紹介します。


「正しく話さなきゃ」と思う気持ちが、言葉を止めてしまう

英語を話していて、「この文、主語と動詞の一致できてる?」「時制、今の過去完了で合ってたっけ?」といちいち立ち止まってしまう。
文法を考えるあまり、話すスピードがどんどん遅くなって、最終的には話すこと自体をやめてしまった。そんな経験がある方は、決して少なくありません。

また、
「文法的に間違っていたら相手に変に思われないかな?」
「相手の時間を無駄にしてしまうかも」
そんな不安がよぎって、自信をなくしてしまうこともあると思います。

でも、ちょっと考えてみてください。


少しくらい文法が違っていても、言いたいことは案外伝わる

私たちはふだん、日本語で会話しているとき、常に完璧な文法で話しているでしょうか?
途中で言い直したり、「あれ?なんて言おうとしたんだっけ」となったり、助詞を間違えたりすることも普通にありますよね。

たとえば外国人の友達が「わたし、きょう、たのしい ごはん たべました!」と文法的に不自然な日本語を話してきたとしても、だいたいの意味はわかりますし、「楽しかったんだな」と気持ちも伝わってきます。

英語も同じです。
たとえばあなたが “I go to park yesterday.” と言っても、相手は「昨日、公園に行ったんだな」と理解してくれます。
もちろん “I went to the park yesterday.” が文法的には正しいですが、多少のミスがあっても、伝える努力をしていること自体がコミュニケーションになるのです。


日本語でも「聞き返す」ことはある。英語でも同じ

日本語の会話でも、「えっ、今なんて言ったの?」「それってどういう意味?」と聞き返す場面はありますよね。
聞き返される=相手が怒っている、めんどくさがっている、とは限りません。

英語であっても、「Sorry?」「Do you mean〜?」といったフレーズで聞き返すのは普通のこと。
そして聞き返されたときは、「あ、伝わらなかった」と落ち込むのではなく、「じゃあ、違う言い方で伝えてみようかな」と工夫するチャンスととらえてみてください。

実際、文法が正確でも発音や単語の選び方によっては伝わらないこともあります。逆に、多少文法的に間違っていても、相手が聞き取ってくれることも多いです。


英会話では、文法ミスから会話が広がることも

オンライン英会話などでは、あなたが使った表現に対して先生が「それも通じるけど、こう言ったほうがもっと自然だよ」と教えてくれることもあります。
それによって新しい表現を学べるチャンスにもなります。

たとえば “I am boring.” と言ったとき、「それだと“私は退屈な人間です”という意味になっちゃうよ。“I’m bored.” が正しいよ」といったように、ただのミスが会話のきっかけになるんです。

最初から完璧を目指すのではなく、間違えながら学んでいく姿勢のほうが、結果的に早く上達します。実際に会話の中で何度も使ううちに、正しい文法や自然な表現が「体感」として身についていくのです。


間違いを指摘する人がいたとしても、それはあなたの価値を下げるものではない

残念ながら、英語を話していると「それ間違ってるよ」「その言い方は変だよ」と指摘してくる人に出会うこともあるかもしれません。
でも、そんなときに必要以上に落ち込む必要はありません。

あなたは英語を学ぼうとして、勇気を出して話している。
それ自体がすばらしいことです。あなたが話す英語には、たとえ不完全であっても「伝えようとする気持ち」がこもっています。
そのことをちゃんと受け止めて、やさしく聞いてくれる人は必ずいます。

そして、言語を通して本当に話したいのは、「正しいセンテンス」ではなく「あなた自身の思いや考え」なのです。


正確さが求められる場もある。でもそれは一部だけ

もちろん、TOEICや英検などの試験、ビジネスの会議、公式のプレゼンなどでは、正確な英語が必要です。
ですが、そういった場面は英語を話す機会の中のほんの一部。

多くの英会話レッスンや日常のカジュアルなやりとりでは、正確さよりも「相手とつながろうとする気持ち」「やりとりを楽しむ姿勢」が大切です。

たとえば友達との雑談や旅行先での会話で、「今の文、現在完了形じゃなかったからわからない!」なんて言われることは、ほとんどありません。


英語はテストじゃない。コミュニケーションのツールです

英語を話すとき、「間違えたら減点される」「言葉に詰まったら失格」なんてことはありません。
英語は言語です。そして、言語は人と人とをつなげるツールです。

たとえば、日本語で友達と話すとき、「この助詞、合ってたかな?」「今の文、尊敬語になってたかな?」なんて意識していませんよね。
それと同じように、英語ももっと自由に、のびのびと話していいんです。

最初は文法がめちゃくちゃでもいい。主語が抜けていてもいい。単語だけでもいい。
大切なのは、「相手に伝えよう」「相手の言葉を受け止めよう」という気持ちです。


最後に|伝えたいことがあるなら、英語を使ってみよう

「正しく話せる自信がないから、話さない」というのは、とてももったいないことです。
文法のミスがあったって、伝えたい思いがあるなら、ぜひ言葉にしてみてください。

たとえばオンライン英会話のレッスンでは、「今日は話すのが怖いな」「間違えたくないな」と思う日もあるでしょう。
でも、思いきって話してみたら、思いがけず先生が笑顔で返してくれたり、そこから新しい単語を学べたり、会話が盛り上がったり。
そんな経験が、少しずつあなたの自信になります。

英語は完璧じゃなくていい。
間違えても、詰まっても、それでも「伝えたい」という気持ちこそが、英語を話す力を育ててくれます。

まずは今日、ひとつだけ、話してみましょう。
“Today was a good day.”
これだけでも、立派なアウトプットです。
文法にとらわれすぎず、あなたの言葉で、あなたのペースで、英語と仲良くなっていきましょう。

自分を責めず、相手を恐れず、
まずは一歩、英語で話してみませんか?

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