📘 「throw shade」の意味と使い方をわかりやすく解説!
SNSやリアリティ番組、ラップバトルやドラッグ文化などでよく耳にするスラング表現、
“throw shade”
このフレーズは、誰かに直接ではなく、あえて遠回しに悪口や皮肉を言うときに使われます。 日本語で言えば「それとなくディスる」「チクリと刺す」「あてこすり」といったニュアンス。
この記事では、“throw shade” の意味、語源、使い方、例文、類似表現との違いなどをしっかり解説します。
📖 throw shade の意味
- 意味(日本語): 遠回しに悪口を言う、陰口を叩く、あてこすりをする
- 英語での説明: To publicly criticize or express contempt for someone in a subtle or indirect way.
- 直訳: 陰を投げる → 相手を曇らせるイメージ
このフレーズは特にSNSやZ世代のあいだで非常に一般的です。 「名指しではないけれど、あきらかにあの人のこと言ってるよね?」という“間接的ディスり”のときにぴったりです。
🧠 語源・ネイティブ的な背景
“shade” には「日陰」や「陰」という意味がありますが、 1990年代のアフリカ系アメリカ人のLGBTQ+コミュニティ(特にドラッグ文化)の中で、 “shade” は「皮肉・当てつけ・隠された侮辱」としてスラング化しました。
1990年のドキュメンタリー映画『Paris Is Burning』では、 「読まれる(reading someone)」=面と向かって辛辣な指摘をする 「影を投げる(throwing shade)」=もっと巧妙で控えめな侮辱 と定義されました。
今ではSNS、ニュース、歌詞などあらゆる場面で見られるスラングとなっています。
📚 文法ポイントと注意点
- “throw” は通常、過去形 threw、過去分詞 thrown で活用します
- “shade” は不可算名詞として使われることが多い(例:He threw some serious shade.)
- 「誰に向けたのか」が明示されないことが多いため、文脈で読み取るスキルも必要
✍️ 使い方の例文5選
Did you hear her speech? She totally threw shade at her ex.
⇒ あのスピーチ聞いた?完全に元カレをディスってたよ。
He threw some serious shade during the interview.
⇒ あのインタビュー、めっちゃ毒づいてたよね。
I’m not throwing shade, I’m just telling the truth.
⇒ ディスってるんじゃなくて、ただ事実を言ってるだけ。
Wow, that post is pure shade.
⇒ わお、その投稿、完全に嫌味じゃん。
She knows how to throw shade without naming names.
⇒ 名前を出さずにディスるのが上手なんだよね、あの子。
🔄 類義語・似た表現との違い
- diss:直接的で攻撃的な悪口(=ラップのディスバトルなど)
- talk behind someone’s back:陰で悪口を言う(ややフォーマル)
- subtweet:Twitterなどで名指しせずに誰かを批判する投稿
- read someone:正面から辛辣に指摘する(LGBTQ文化での表現)
📱 SNSでのカジュアルな使い方
Not naming names, but some people really need to mind their business. #shade
⇒ 名前は出さないけど、ほんと他人のことに首突っ込まないでほしい。#皮肉
Just posted a cute selfie. Let’s see who throws shade this time 😏
⇒ セルフィー載せたけど、今回は誰が嫌味言うかな?😏
When she said “some people” I knew she was throwing shade 😬
⇒ 「ある人たち」って言ったとき、あー嫌味だってわかったよ😬
💬 よくある質問(Q&A)

“throw shade” はビジネスの場でも使えますか?

カジュアルすぎるため、ビジネスでは避けたほうが無難です。

誰に向けて言ったかわからないときは?

その曖昧さがこの表現のポイントです。文脈を読んで判断する力が必要です。
✅ まとめ
- “throw shade” は「遠回しにディスる」「皮肉を言う」英語スラング
- 元はドラッグ文化・LGBTQ+コミュニティから始まった表現
- SNS・若者文化で非常に一般的に使われる
- 類似語との違いにも注意が必要